2016年7月16日土曜日

ホームで、ジーっと、して、おりなさい。なつかしいなァ

今年の5月、長崎の聖コルベ館へ行ったときの写真です。
★玄関を入った場所で、入江さんと、仲良く、コルベ神父の額の前で写しました。聖コルベ館の玄関は、なつかしいです。ここで、24年間、沢山の巡礼者・訪問者を迎えました。「ああ、あんな時期もあったんだ、な」と思います。出会いが沢山あった。「いまでも、聖コルベ館へ戻りたいよ」
★10年ほど前に、こんな思い出がある。私は長椅子に座っていた。修学旅行の女子中学生が近づいてきて、立ったまま、私を見下ろして聞いた。「なぜ、コルベさんに、それが出来たのですか」。私は答えた。「優しい人だったんだ、ね。優しさだけでなく、強さもあった。仕返しされる、傷つけられる、誰だって、怒って当然。憎んで、当然だよ。しかしコルベ神父は優しい。人の痛みを分かってあげる人だったんだね。私たちなら、相手が悪いと、押し付けがましく思うよ・・・」と、私が言い続けると、彼女の目から涙がこぼれた。私は、ハッとなった。なぜ、泣くのか。彼女は、こぼれる涙を手でおさえていた。(これは、私の人生のエピソードの1つです)
★人間とは、そういうものなんだ。家族に悩みがあるのかも知れない。あとで私は考えた。「なぜコルベに、それが出来たんですか」。その問いに、「それは信仰だった。マリアへの愛だった。神への信仰だった」と答えたとすると、彼女は涙を流しただろうか。女子中学生の心にひびいただろうか。人間には、そういう答え方もあるのだと、私は知った。いま、ホームで、その辺の、底辺の、女子中学生の心情を味わっているような気がする。
★あの女子中学生は、どうしているだろうか。

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