2019年5月24日金曜日

アシジの聖フランシスコ。みんな兄弟よ、姉妹よ、平和を望む

ホームにも来た、台湾人の許書寧さんが描いた「アシジの聖フランシスコ」の絵です。すてきな絵ですね。好きだよ。
★鳥も喜んでいる。オオカミらしきものも、足元に隠れている。子供たちは楽しそう。木々も、お互いに合わさって喜んでいる。聖フランシスコの「こころ」を表した絵ですね。見ていて、ホットします。心が穏やかになります。聖フランシスコにあこがれる。惹かれるね、フランシスコに。「平和と善」が聖フランシスコのモットーです。
★きょうは、アシジの聖フランシスコ大聖堂の献堂の祝日です。イタリア・アシジに巡礼した人は、巨大な、華麗な、中世壁画が一杯に描かれた大聖堂を思い出すでしょう。その大聖堂が出来た記念日です。聖フランシスコが神に召されて、2年後には、教皇さまの指示で建設が始まり、約10年後には完成に至ったそうです。すばらしい壁画、聖フランシスコの生涯を語る壁画は、13世紀の貴重な遺産です。著名な画家が描いた大きな壁画に、圧倒されます。
★原爆の後、フランシスコの修道士になった。フランシスコに憧れた。フランシスコの面影を知ったのは、ポーランド修道士たちからです。お互いに、「フラテル(兄弟)」と呼び合う修道会。実際に、ポーランド・ニエポカラヌフ修道院へ行ったときは、200人からの修道士たちを見て、感動しましたよ。
★それ以上の感動が、本場、イタリア・アシジの聖フランシスコ大修道院へ行ったときです。何度も行きましたが、ちょうど従弟のユスチノさん(田川幸雄修道士)が滞在していた時には、最も肌でフランシスコを体験しました。何日も修道院の上等の部屋に宿泊しました。広い食堂で、修道者たちと食事を共にしました。ユスチノさんは、院長の近くに席があった。彼と共に、アシジの狭い道を歩きました。彼は、道端の「おばさん」に気楽に声をかけるのです。
★ちょうど聖フランシスコの祭日にアシジの修道院に滞在した時には、大聖堂で行なわれた国を挙げての祭典に、全く興奮して参加しました。アシジの聖フランシスコは本当に「優しさ」「喜び」「平和」で親しまれています。
★聖人の墓が印象的です。大聖堂の地下聖堂に安置され、守られています。ここに入ると、何とも言えない静寂さ、素朴さ、貧しさの中に深い「オーラ」を感じます。「ここが聖フランシスコのお墓なのか」。感動の場所ですよ。
★原爆前に、工場に通うとき、立派なお屋敷があった。こんな家に住みたいと憧れていた。原爆後、屋敷は無惨にも焼け落ち、主人は裸になって死体になり、肌にはウジが湧いていた。それを現実に見た少年は思ったね。「この世のモノは、壊れる、破壊される。何も残らない。何も持たず、真実を求めよう」
★聖フランシスコは、モノを持たず、争わない、貧しく生きる、鳥や、オオカミや、小川の流れや、天体の星々や、貧者も、病者も、身内になって、愛し、受け入れ、兄弟姉妹とみなした。フランシスコに従いたい、そんな気持ちが、フツ、フツと湧きおこったのです。
★ホームに居ても、フランシスコの修道士であるのは、初心の通り、忘れたくない。

1 件のコメント:

  1. マリア・フランチェスカ2019年5月24日 20:06

    アシジの聖フランシスコ大聖堂献堂祝日おめでとうございます。
    今日の日記は嬉しく喜びを持って拝読致しました。
    小崎さん始め聖フランシスコ園の修道会の皆様を心から尊敬しております。

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