2017年2月20日月曜日

外は、春一番か。内は、穏やかな日々。お恵みたい

「春ァるの小川は、さらさら行くよ」。唄いながら、両手を動かす。「コーラス」と呼んでいる集いです。月に1度、20人はどが集って、歌ったり、手足を動かしたり、タオルを使って、からだの機能を引き出す。タメになります。男子は3人ほどだが、私は進んで参加している。童謡を唄ったり、グー、パーをしたり、でも抵抗はない。人間は、老いれば、また幼児にもどる。覚悟をしております。
★「コーラス」の前は、朝食が終わって、9時から、入江さん、キリエさん、3人で入浴した。朝風呂に入いれるって、ゼイタクと思いますよ。入浴は、もともと好きだからね。好きな風呂で、人生、一回だけ、失敗したことがある。
★もう何十年も前の話です。新潟へ旅をして、田畑の中に建った新興の大きなホテルに泊まった。農協の団体さんが大勢入っていて、広い温泉浴場は、宴会を終わった農家の男性で一杯だった。私にも話しかけるし、気分は上々だった。大浴場から上がると、全身、汗が吹き出す。下着は付けずに、浴衣だけ着て、カラダを覆って、オビで閉め、下着は手にとって部屋へ戻った。畳に、大向けに「大」の字になって、しばらくカラダを冷やした。ふと、下着を見ると、なんと「ワタシのじゃ、ない。え?」。びっくりして、また汗が出た。「どうしよう」。その時ほど恥ずかしい思いで悩んだことはなかった。まさかフロントへ「下着を間違えた」なんて居えない。ホテルから逃げ出す気持ちだった。幸い、余分の下着は持っていた。
★翌朝、イチ番に、食堂の入口で、目をこらしていると、「来たーッ」、浴衣の前を広げて、私のパンツを着た農家の老人ダンナがやってきた。「すみません。間違えました。それ、ワタシのです」。パンツを見て、「え?これ、アンタの?」。本人は酒に酔っていて、疑いなくパンツをはき、今朝は二日酔いで、そのまま、はいたと言う。パンツ事件は穏便に解決した。時々、風呂に入る度に、この生涯、忘れぬ失敗を思い出すのです。

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