「祝」「祝」と書かれた紅白の大きなおマンジュウ。ホームの創立記念日です。喜んで食べました。おいしい「お饅頭」でした。
★もともと、ホームはおマンジュウ屋さんとご縁が深い。お葬式の後には必ず、おマンジュウが出るからです。事務長さんの話によると、そのマンジュウ屋さんとは違うらしい。毎年、記念日に納めてくれるお饅頭屋さんは別で、お家の方も、このホームに入っていたそうです。
★この日、お祝いの昼食メニューは、お刺身に、えび天の巻き寿司、大きな大根に牛肉が乗ったもの、お魚の汁と、果物でした。
★聖フランシスコ園の歴史は、戦後、すぐに始まった。私が、20代の頃、結核で、山の修道院で療養していた。そのとき、山道を登れば、そこに「養老院」があった。昔は、そう呼んだのです。当時、記事にも書いたことがある。
★その記事を見つけた。2ページの短い文で、「3畳ほどの部屋で、1人前、1日、40円の県庁からの支給で成り立っている。79歳の目の不自由な老人は、僅かな小遣いをもらって、キザミ・タバコも、1袋が4日分。切れると辛い。老人は、タバコ盆をキセルで、コツ、コツと叩いて、低い声でうなり始める。・・・SOS・・・SOS・・・。神父さんが来ると、、さっきから、こうして信号を発しているが、通じない。憐れなものよ。老人は深いため息をつくと、こう言った。食物は、肉体の糧、御聖体は、霊魂の糧、タバコは、精神の糧じゃ。タバコがないと、精神が乱れる」
★その後、山を下った町に、老人たちは移転した。今の場所に建物が出来て、正式に役所から認可された。名前が、「聖フランシスコ養老院」といった。
★その後、養老院は「園」に変わった。50年近くになる。大勢の司祭や、修道士や、シスターや、職員が働いて、ホームをつないできた。その流れで、今がある。紅白の大きなおマンジュウを食べるのに値します。
★各部屋では、禁煙。喫煙室が設けられている。
★以前の園には、元気な老人が多かった。まだ歳も若かった。しかし今は、80代、90代の老人が多くなり、長寿を保っている。
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