2019年3月17日日曜日

10人あまりの皆さんが教会とホームの見学にきた。トマも語った

早くから湯江教会・修道院にFAXが届いていた。長崎市カトリック中町教会の有志の皆さんから。「教会とホームの見学を希望している。可能ならば小崎登明修道士のお話をお願いしたい。滞在時間は9時から10時15分まで」。小崎と聞いて、「え?なんで?」と思った。10人余りの信徒の皆さんだったが、このように集団で当教会・ホームの見学は珍しい。1度、台湾人の巡礼団が来たことがあった。
★その日がやってきた。トマは修道服を着て待っていた。「これが便利です。すぐ分かるから」。いつも待機して待っている。これがトマの習慣だ。時間どうり、庭に車が3台止まった。降りてきた皆さん、ああ、やっぱり修道服がすぐ目にとまるわね。「あら、トウメイさん」「登明さん」の声が聞こえて、つい、こちらも笑顔で迎えた。知り合いの男性の顔もあり、「桃カステラ」を渡された。「ここが湯江教会です。こちらがホームの建物です」。湯江修道院の濱田神父さんも出迎えられた。「まず教会で祈りましょう」
★濱田神父さんが一応の説明をされる。教会に属する信徒の数や、ホームの人数、その中での信徒の数、入居者の半数がカトリック信徒になっている。
★皆さんの教会、中町教会は歴史も古く、原爆の被害に遇って、壁を残して壊滅した。トマはその姿を見て知っている。その後、立派な大きな教会が建てられた。湯江教会は素朴な雰囲気だが、毎日、ホームの信徒によって共同でロザリオや夕べの祈りを唱えている。皆さんも祈りを捧げた。「世界が平和であるように」「家族の愛で幸せになりますように」。皆さんの瞳は輝いていた。
★その後、ホームの見学に案内した。事務室、食堂など、ちょうど西山神父さんが車椅子を押す姿で、廊下で出会った。「パパさま、ヨハネ・パウロニ世を、ローマから日本へ連れて来られた神父さんです」。もう40年ほど前になる。皆さんは滝神父さんにもお会いして喜んでいた。滝神父さんは中町教会信徒とは縁があり、嬉しそうに声をかけた。
★教会に戻って、会議室で、トマは先ず「絵入り・言葉入りのカード」を渡した。皆さんは喜んで受け取ってくれる。それから話に入ったが、いまさら、「これです」と言える話は出てこない。これまで毎回、話してきた、自分では話易いことを語った。「生きるとは、孤独と出会い、愛といのち、これが人生」。それを頭では考えていた。ちょうど10時15分には終わった。
★皆さんは、これから小長井町のシスターの修道女院へ向かうという。空は晴れて、明るい日差しが春をつげていた。

1 件のコメント:

  1. トマさんお手紙をなかなか書けなくてごめんね(TT)私もトマさんと会いたいです。いっぱいお話ししたいです。双子のお兄ちゃんたちが 春から聖母の騎士高校の1年生になるよ。
    トマさんに会える日までお祈りします。ココナより

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