長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年7月12日日曜日
きのう、うれしかったこと、ある?よかったこと、ある?
今朝の日曜日。祭壇に飾られていたお花です。ミサのとき、この祭壇で祈りました。お花も目に入りました。こころを込めて飾られたお花です。夕方、また教会へ行き、共同でロザリオを唱えるときにも、この祭壇のお花を見ました。「よし、これを写真に撮ろう」。自室にもどって、カメラを取って写しました。目に見えないところでも、見ていてくださる御方がおられる。慰めになる。★毎日を変わりのない生活をつづけています。「うれしかった、こと、ある?よかったこと、ある?」。夕食のとき、隣の男性は、車椅子の人です。いつも声を掛け合っている。「きのう、誕生日でしたよね?」と声をかけると、うれしそうに「ハイ」と頷きました。「何歳になったのですか?」と好奇心から聞くと、笑って答えない。へえ。やっぱり、ね。簡単には・・・。でも言った。「80です」「ああ、それなら昭和10年生まれですね。戦後、70年だから」。その辺の計算は直感で出来る。きのうは、この人にとって、うれしかったでしょう。「おやすみなさい」。ほほえみながら、車椅子をまわして、去って行かれた。ちなみに、今夜のメニューは、ご飯に、ひらアジの煮付け。酢の物、冷やっこ・ねぎソース、冬瓜のスープ、バナナ1本、でした。思いますよ。嬉しかったこと、ある?よかったこと、ある?生きているのが喜びです。毎日、変わらなくても、ね。★5月頃から、毎度、黒いベンがつづくのです。おかしいなあ。悩みましたよ。医務室に行って、看護師さんに聞くと、「お薬手帳」を見て、飲んでいるクスリの関係とわかった。はっきり書いてある。「ベンが黒くなります」。悩みが1つ解けて、安心しました。最近、届いた手紙の一節です。「体の不具合を幾つも抱えて生きるご苦労は、察するに余りありましょう。それでも『今日』という日は二度と来ないのだから、幻滅することなく日々を生き抜いていただきたい。憚りながら、そう願っています」
祭壇のお花、素敵ですね。祭壇に飾られる時が一番お花の力を感じます。
返信削除園のお食事は、イベントの時ではない普段の時でも行き届いていて、すばらしいです。うらやましいです。
お体のお悩みが、ひとつ解決してよかったです。
お手紙の「幻滅することなく日々を生き抜いていく」
力を戴きました。感謝申し上げます。
そちらのお天気はいかがですか?
いよいよ暑くなりましたね。
もうひとつ追加です。
返信削除うれしかったことある?よかったこと、ある?と
訊かれることは実はとてもうれしいですね。
小崎修道士様でいらっしゃるからこその、お話かけだと
存じます。
日本には多くのホーム、サービス、がありますが、
入居者、利用者どうしで、こういう心の会話ができるところは、まれです。修道士さまは、神様からのお仕事をなさっていらっしゃいます。