映画を見に行く。感動のナミダを流す。どこの部分で泣いたのか。やはり最後の部分でした。戦争のところは、あまり感動しない。実際の状況・雰囲気を知っているから、凄みが、ないのです。今の若者の顔が違うんですね。飛行機乗り達が生き残って、空中戦を語る。ある老人はガンに侵され、余命3ヶ月と言われる。それでも、それ以上に生きている。なぜ自分が生きているのか、分からない。そこへ、飛行機乗りの「爺ちゃん」のことを教えてくださいと、現代の若者が訪ねて来る。老人は語るんですね。そして言う。「ああ、自分が生かされている理由が、いま分かった。この話を教え、伝えるためだった」と。生き残った者も、ツライ。この作品は、テレビでは絶対、描けない物語だった。映画で無いと、見れない。戦争は悲しい。今の時代も、いわば、戦争です。「後の時代の人たちが、戦った自分たちの生き方を、どう思ってくれるか」「10年経てば、もう戦争を知っている人たちは居なくなる。戦争は受け継いで、行って欲しい」。物語の後半は、上官が、若者の飛行機兵と出撃する。上官は、古い飛行機に乗るように、交代し、戦死する。変わってもらった若者は生き延びて、戦後を生きる。戦後、生き残った兵士は、上官の家族、残された妻や子の家を訪ねて、援助を申し出る。妻は、「夫は必ず帰ってくると言った。死んでも帰ると約束した」。ああ、いま、夫が戻ってきたのですねと、最後には若者を受け入れる。このヘンから涙が出たのだった。戦争って、悲しいよね。死んでも、酷。生きても、酷。あんな時代も、あったんだな。感想は、何を書いてよいのか、わからぬ課題の多い映画だった。無念なり。★夕食のとき、10人がいた。「今日は映画を見てきた」と打ち明けた。ゼロ戦闘機や、徴兵制度のこと、戦争へ行った先輩の司祭のことで、食卓の話は盛り上がった。
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