長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2012年9月9日日曜日
入院12日目。イノチは神さまの事。今度は、ピンチだった
今年になって、入院は、6回目です。慣れたとはいえ、やっぱり入院は、つらい。イノチが掛かっていますからね。幸いにも、カラダの調子は、いいようです。尿の袋が取れた2日目(9月5日・水曜日)から、尿のなかの浮遊物も出なくなり、希望が出てきた。80代半ばの老人は、思う。「ほんとに、長く、生きたな」。ずーっと昔、まだ結核のクスリがなかった時代、若者たちは次々と肺結核やカリエスに罹り、沢山の人が苦しみ、亡くなった。良くなった人もいる。しかし腎臓結核は、困難な病気で、罹ると、すぐに摘出した。数年たつと、もう1つの腎臓も結核に冒され、ほとんどの人が亡くなっている。幸いに、この老人の場合、当時は未だ珍しかった結核の新薬が幸いにも手に入り、それを飲んだおかげで、腎臓結核は、快癒したのです。その証拠は、CTのレントゲンで見れば、石灰化して、はっきり腎臓の中に残っている。素人でも、わかるんです。おそらく腎臓結核で、片方を切除し、残る片方も結核で病んだ人は、ほとんど亡くなっているのでしょう。だから、80代半ばの老人の、この病状は珍しく、今の時代の専門医のお医者さんにも、ほとんど診た経験がないのではないか。「ああ、これまで、生かされて、ありがとう」。それしか、言えません。写真は、病者の塗油の秘蹟の後で、写した。
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