小崎登明の93歳日記

長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。                            生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。           毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳

2018年7月7日土曜日

さァ、さァ、待ってた誕生会だよ。何が出るかな?

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月の初めの土曜日の昼食は、待ちに待った「誕生会」です。7月は4人がお祝いした。全員が一緒に集るんですね。普段は、3ヶ所に別れて食べている。「誕生会」だけは、みんな一緒。だから楽しみでもある。集いが始まる前に、女性職員が言った。「ワッショイ、ワッショイ。掛け声をかけてね」...
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2018年7月6日金曜日

世界遺産。出津ド・ロ神父の家来だった仙太郎を想う

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かつての外海・出津の風景です。ムシロの上に、白く、干しているのは常食、「カンコロ」(芋を切ったもの)です。出津の集落が「世界遺産」になって、テレビで「ド・ロ神父」や「記念館」も紹介された。 ★「ド・ロさま」と言えば思い出されるのが、仙太郎さんの思い出です。昭和31年(195...
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2018年7月5日木曜日

良いホームは設備もあるが、人間信頼、家族愛が一番

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ホームの朝です。教会のミサから帰る。辺りは静寂。右上の時計は、6時半を指している。介護の詰所には職員は居ない。今が一番忙しい時です。各部屋を廻っている。 ★いま、ホームに69人が入園している。そのうち、カトリック信徒は、44人です。カトリック信徒の多いホームと言える。信徒の...
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2018年7月4日水曜日

何が人の心を惹くのか。どこからか呼ぶ声が聞こえる

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20年程前、カトリック雑誌に、各年代の司祭のコメント集が載っていた。その中に、1つの言葉、80代の日本人司祭のコメントを切り抜いて、今も自分の手元に置いている。それは次の言葉です。 ★「人間とは、自分で考えて、自分で決めて、この世に生まれたのではない。気がついたら、自分がこ...
2018年7月3日火曜日

「月下美人」の華麗な花、夜の暗闇に見事に咲いた

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昨夜、「月下美人」の花が、見事に咲いた。いつものように、7時半過ぎに、まだ明るいうちにベッドに横になった。寝て間もなく、自室のスピーカーで、夜勤の職員さんから「花が、咲いたよ」と起こされる。「すぐ行きます」と、デジカメを取って、2階へと急いだ。「おお、咲いている。すばらしい」...
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2018年7月2日月曜日

今日の、あれこれ。歌に、猫に、花に、安堵の眠り

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月に1、2度、「コーラス」といって、20人ばかりが食堂に集まって、老年のシワ声を絞り出して歌う日がある。担当の女性職員さんに、日頃、お世話になっているから、入浴もしたいが、義理で、参加する。40分間程で、後半で「ヤクルト」が出る。今日は、あいにくのお休みで、代役の女性職員さん...
2018年7月1日日曜日

七夕への願い事。老人は何を願うのか。希望か現実か

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瀧神父さんと、トマ。先日「大村・三彩の里」に、焼き物の絵付けに行った時の写真です。屋外に出て、外気を吸うのは気分転換になる。どんな皿が出来るか、待っている。待つというのは、希望もあり、楽しみでもある。 ★七夕(たなばた)が近づいた。女性の職員さんが「竹ざおに飾るので、願いを...
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自己紹介

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小崎登明
長崎市, 長崎県, Japan
長崎県在住のカトリックコンベンツアル会の修道士。コルベ記念館の館長を務める。ここでの活動の他に、原爆被爆体験の語りべ、平和学習活動にも取り組む。ホームページURL http://sites.google.com/site/tomaozaki/
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