病院のサクラも満開。
病室では、おうど色の衣をまっとた女性が、清掃をしている。「あなた、カトリック?」「いえ、日蓮宗」「お寺は、どこ?」「茂木です」「ああ、分かった」
★茂木は港町で、キリシタン時代、ポルトガル南蛮船は、この茂木を拠点して、宣教した。大村家の領地で、大村の殿様もキリシタンの洗礼を受けて、茂木港をイエス会に捧げた。その意味で、茂木周辺はキリシタンの改宗があった。迫害が起こった時、キリシタン達は、日蓮宗に、横滑りした。日蓮宗は、日蓮さんを拝む。キリシタンは『デウス=天主』を拝む。両者に、一神教を感じて、殆どキリシタンが栄えた後には『日蓮宗のお寺』が多い。「妹のお寺は、長崎駅の前の山にあります」「知ってる、隣が、『ジャガタラお春』の出処だね。あそこから長崎港を出て、平戸へ、南の島国へ追放された。「にほん、恋しや、恋しや」の原文が残っている。
★「どうして、病院へ就職?友達の勧め?」「いいえ、新聞広告に載っていた。正社員として働いて、13年になる。入った頃は、日本人シスターが、5,6人居た」
★「あなたが見ている、この病院の良い所は?」「そうね、シスターも、看護師さんも、皆、親切ですよ。宗教を超えて、どの患者さんにも、お医者さん、看護師さん、シスターも優しいことか、な。温かさ。親身になって、話を聞いてくれる。『シスター石岡』に就いての本も読みましたよ。2,3年前です」。その本は、ホスピス病棟で安らかに息を引き取るまで、シスター石岡が寄り添った愛の実話。感動する。「これ、ですよ。これ」と、ソファに置いてあったシスターの本を取った。実は、別の女性から、この本の事を聞き、贈ってもらっていた。「いい、本ね」
★清掃の女性は、ニコ、ニコして「おじゃま、しました」と去った。
★トマの心に、爽やかさが、広がった。春の、薄い、青空のような、いや、患者にふれる空気は、肌に優しく、温かく」。そして思った。「なぜ、こんな、いい話を聞くのだろう?」
きのうの日記の中「皆さん、お元気で」が気になって、でも適切な言葉が見つからず、コメントも書けずにおりました…これも適切ではないかもしれませんが、「トマさん、安心しました。よかったです。」今日も新宿からお祈りしております。
返信削除おはようございます。
返信削除桜の満開の中での清掃担当の女性との会話
春風のように札幌にも届きました。
今日の日記は静の世界、心が落ち着きました。
祈りのうちに
桜の写真をありがとうございます。
返信削除今日のお話と桜の花、ぴったりですね。お話と桜が心に沁みてきます。
お身体、痛みなどなく過ごせますようお祈りしています。
シスター石岡、懐かしいです。「シスターヒロ子の看取りのレッスン」作者の方と一緒に東京の二コラバレで講演会を開催させていただきました。
返信削除コロナ禍の前だったので多くの方々に来ていただき、大好評でした。
なぜ、いい話を聞くのか。
返信削除それはトマさんが、出会った人からいい話を引き出す才能を、お持ちだからです。
お祈りしています。
返信削除私も元旦のエリザベットさんのコメントに一票!です。
返信削除トマさん、カードと小冊子受け取りました。
返信削除とっても嬉しかったです。
どうもありがとうございます。
松下修道士様、お手伝い下さった方々、本当にありがとうございます。
トマさん、毎日お祈りしております。
咲いている桜、咲いている笑顔、咲いている恵に感謝。
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