朝、自室の気温は、21度。
ホームから見える山も、空も、すっかり秋らしくなった。
山の施設・学校には、広大な山林、雑木ばやしがあり、グべ、アケビ、クリなど、子供たちには、楽しい食べ物が一杯あった。当時、トマは病気の養生。終戦から10年経った頃で、食料不足で、子供たちは、ひもじい日々がつづいていた。いま思えば、その頃の少年たちには、自立心があった。雑木ばやしには、縄張りがあって、バケツ一杯、クリをひろい、炊事場のシスターに持ってくる子供もいた。あの頃の少年たちの特徴は、たくましさだ。施設・学校は、男の子ばかりの居場所たが、目は輝き、すばやく行動する能力にたけていた。「自分で、生きる」「負けたくない」「くじけない」。小さなカラダから、身なりは汚れていても、何か魅力がある。そういう少年たちが、いまは懐かしい。
★鎌倉の潔さんから、今年も、大きな、立派な、焼きクリが送られてきた。「こげん、でかか、クリは、めずらしか、ばい」。思わず、そんな言葉が出る。もう、そのまま食べられる。
早速、昼食の食卓で、瀧神父さん、大野神父さん、同席の女性2人に配った。栄養士さんにも食べてもらった。「長崎に、こんな大きなクリは見たことがない。どのようにして焼くんだろうね」と興味深々だった。他の人にも分けて、喜んでもらった。
潔さん、いつも気にかけてくれて、ありがとう。クリ、1つ、1つにしても、与えられて、助けられて、生かされて、喜びを受けているんですね。老いたる身に、それを感じます。潔さん、覚えてくれていたんですね。去年も、このクリでした。
喜び1つ、1つが、生きるチカラを与えてくれる。
★ホームでは、午前中、「懇談会」があり、来月11月の予定が告げられた。
近く食卓の席替えを行ないます、と知らせもあった。
どの席でも、幸せです。
昼食は「チャンポンなべ」でした。
午後からは、来客があります。
立派な栗の写真は、教科書に載っているように
返信削除鮮やかで、トマさんの栗の絵には、
元気があります。
実りの氣。秋は、何かセンチメンタルな
物寂しさで表現されることも多いものですが、
秋の底辺には、力強い実りがあります。
山の学校の様子は、返す返すも豊かと思います。
「自立心」による自活力がみなぎる男子達に
とって、楽しい実りを多くもたらした山は、
幸いの園だったと思います。
その後の人生でも、支えとなったと信じます。
思えば時代的に医療資源も乏しい中、トマさんは
よく病を乗り越えられました。大いなる力は、
トマさんを生かそう生かそうとし、姿は
見えなくともワサお母さんの愛が、お取り次ぎ
くださっていたと思います。
お昼は郷土食の「チャンポンなべ」と、写真を
見せてくださってありがとうございます。
大きなお鍋をテーブルごとに配置するのでしょうか。
「分かち合い」の喜びがあふれる昼食ですね。
トマさんの1日を分かち合っていられる
喜びに、ジンクーエン。