2020年6月14日日曜日

スズメのひな。3羽。かわいそう。ゴメンね。生きよ、明日がある

「トマさん、スズメのひな」と、職員さんが、自室に持って来た。日頃、自室の戸から、スズメの鳴き声を気にしているのに、「え?なんで?」。ちょっと、びっくり。「1階の、屋外機(室内の冷暖房機につながる)に、巣を作って困るんです。巣は、別の職員が取り除いた。残ったのが、このヒナたちです」「えーぇ、かわいそう、かわいいね」「育てます。毛がないから、寒さにふるえている」
★自室に、ヒナを見せにきたのは、ネコ好きの、この職員さんです。5匹のネコを「バナナ」「イチゴ」など、果物の名前をつけて可愛がっている。
★「どう、やって、スズメのヒナ、育てるの?」「エサ、やっている」「どんな、エサ?」「メジロのエサです」「食べるの?」「ええ、食べますよ。ひもじくなったら、ピィ、ピィ、鳴くんです」
★エサを、やるところを見せてくれた。自分の環境、状態を何も知らずに、けんめいに、生きようとしているヒナたち。「えらいモンだね」。段ボール箱に、新聞紙の切りくずを入れて、そこに寝かせている。「からだが冷えているから、家に持って帰ってヒーターで温めます」
★イノチは、自然のチカラで生きている。自分じゃない。スズメのイノチだって、大きなチカラで呼吸している。
★これまで、戸から眺めていたスズメ達を思い出した。「かわいい」と観察する者も居れば、じゃまになる、困ったものだと、排除する者も居る。厳しい環境に、それでもスズメは生きている。親スズメよ、屋外機に巣を作るのは、ヤメときな。残された子のスズメの運命、如何になる?
★もともと、人生は孤独です。孤独で生まれ、死ぬときも孤独。孤独を救うものは何か。それは出会いでしょう。だが、出会いにも、いい出会いもあれば、困った出会いもある。子スズメが出会ったのは、排除の出会いもあったが、優しい愛のある出会いもあった。だから助けられた。人生だって、同じさ。「愛のある出会い」が宝となる。幸せの基本では、ないのかな、と思っている。

1 件のコメント:

  1. がぶらってぃ2020年6月21日 16:09

    フランシスコ園の輝く価値、愛溢れる存在は
    職員さんの姿にも表出されていると理解できます。

    「イノチは自然のチカラで生きている。
    自分じゃない。スズメのイノチだって、
    大きなチカラで呼吸している」

    自分に照らし、苦悩があっても祈りをもって
    すべてを神にゆだねられるよう、
    強くありたいと思いました。

    トマさんの日記、聖母の騎士、フランシスコ園との出会いは、
    私にとって間違いなく愛ある出会いです。ありがとうございます。

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