現われた長身の1人の男性。先ず着物。ピッシャっと、決まっている。頭は、白く薄い毛。アゴ下に、白いヒゲが少しばかり伸ばしている。地元で生まれ、慰問に来たと、それだけ明かした。「オリンピック」の歌から、声量たかく始まった。次は「孫」の歌。ホームの女性たちには、ジーンと、くる。
★体でリズムを取りながら、年期が入った身のこなし方。聞いて、拍手しながら、この人は本当に歌が好きなんだな、の気持ちが伝わってくる。歌い手の、心も伝わってくる。歳をとっている皆さんよ、今更、何を、くよくよ、するのかね。残る人生は、楽しく、歌でも聞いて、歌って、ゆっくり老いて行こうじゃないか。
★ホームの人たちも、歌謡曲が大好きです。テレビの歌番組も楽しみに話題にしている。つづいて「浪花節の子守唄」「王将」。いいねぇ、歌い手の「好きだよ」「歌うのがスキだよ」の心情が、まともに心をしびれさせる。
★もし自分なら、と考えた。カラオケの愛好家。人前に出たい自信、やっぱり体格も必要だな。果たして自分には出来るか。自信がないな。歳を取っても、歌が唄えて、喜びの奉仕が出来れば、幸せだね。最後の歌は「祭り」で終わったが、アンコールの1曲が付いて、ちょうど30分の慰安の歌謡ショーになった。歌手の男性は何歳か?どんな経歴の持ち主か?そんな事は聞かない、明かさない。ヒョウ、ヒョウと現われて、好みの歌を歌って、慰めになれれば、それでいい。
★外は、激しく雨が降っていた。ご苦労さま、ありがとう。歌手の男性も長生きして、いつまでも歌いつづけてください。
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