2016年2月9日火曜日

ひな祭りを唄いましょう。話は変わって、信心で胸キュン

先日、島原城へ行ったとき、城の広場の一角に、お雛さまの常設館があた。館内に入ると、四隅の壁にも、中央の場所にも、目を見張るような、さまざまなお雛さまが輝くばかりに置かれている。1つ、1つに、いろんな秘話があるのでしょう。見とれて、写真に収めました。
★ホームでは、毎月、『コーラス』の日があります。2、3日前が、その日でした。皆さんが集り、先ず、タオルを使っての軽い体操がある。からだを動かします。それから季節にちなんだ歌をみんなで唄います。女性職員さんが、軽快にオルガンを弾く。先日のコーラスが『ひな祭り』の懐かしい歌でした。「白酒飲んで、赤ら顔の、右大臣」
★入浴しながら聞いた話です。「孫が、いい、ところの公立高校の試験をうけて、合格したよ」「それは、よかったですね」「試験のため、寝る前の、小さなコップに、イッパイ飲むのを、やめていた」。しばらく沈黙がつづいた。(ほんとうは、ホームでは飲んでは、いけない。でも、寝酒にイッパイは、あっても、いいよね。楽しみが身に染み付いているから)。それで沈黙。つまり、その楽しみのイッパイを、孫のため、犠牲に捧げていたわけです。相手は、口元を湯で拭きながら、にっこり笑って、嬉しそう。若者の将来が楽しみでも、ある。こうして風呂のなかで、全く気取らない何気ない会話のなかで、犠牲を捧げていたと聞いて、ビビッと、きたね。ああ、昔ながらの信心が、ここに、あった。「そういう目に見えない、老人の信者の信心が、信仰を守って、ちゃんと、ここに居る」。そう思うと、信仰とは、祈り、善業、犠牲という、こうした日頃の何気ない信心の連鎖の励みにあるのだと、しみじみ再確認し、風呂の中で、うれしくなって、忘れない言葉になった。湯から上がると、背中を流してくれた。

1 件のコメント:

  1. 元日のエリザベット2016年2月10日 12:01

    四旬節を迎え、愛徳・節制のわざのお手本のような胸を打つお話、見習いたいです。
    いつも、「お風呂の友」のいいお話を、ありがとうございます。

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