2015年12月7日月曜日

せいぜい歩けるうちに、しっかり未来を見つめなさい

園内・散歩のとき、本棚に1冊の本をみつけた。パラ、パラと立ち読みすると、こんな川柳の一句が目についた。
★「人生は、紙おむつ、から、紙おむつ」
★最初、昭和初期の生まれの者には、ピンと来なかった。老人の「紙おむつ」は、わかる。赤ちゃんの「紙おむつ」。今は、そうだろう。われわれの赤子の時代は、何だったのだろう。キレか、ガーゼか。
★ホームのお年寄りの女性に聞いてみた。「そんな上等なものは、ないですよ。古着の、ユカタをほどいてか、ドンザ、なんかを使っていた」「子どもが、5人、10人と居ったら、大変だっただろうね」。そんな会話をかわした。
★金持ちも、学者も、無職の人も、老いには勝てない。みんな同じになる。人間に、わけへだては、ない。歩けるうちが幸せです。やがて、ヒザが痛み、歩けなくなる。紙おしめも必要になる。人間なら、誰しも、そのように落ちて行く。ホームという所は、それが、しっかり見えるところです。

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