「子どもの頃のマンガがあるそうですね」と女性職員さんから声をかけられた。『焼けたロザリオ』のことでしょう。「どこで知りました?」「騎士誌の広告に載っていました」。そういえば、ちょうど今が旬の本であるのを思い出した。しおうら・しんたろう作。2009年初版。原爆を生き抜いた少年の・・・数奇な運命と新たな心の世界、とある。「ドッカーン」と、きのこ雲があがったところ、50ページから83ページまでは原爆の状況が正確に描かれている。
★原爆の後、すぐ聖母の騎士に入ったが、当時、小神学校に入ってから、初誓願を立てるまでは、5、6年だった。それが私の場合、20年かかった。一番肝心な時期に、結核に見舞われ、次から次に苦難におそわれた。死にかかったこともある。よくぞ、修道会の長上たちは、温かく見守り、周りの人たちも支えてくれたと感謝している。祈りと、信頼が苦難の道を開いたのかも知れない。
★人生、大きな壁にぶつかると、そこには助ける人がいた。また壁にぶつかると、また別に助ける人がいた。一回や、二回にあらず、三度も、四度もあった。だから、今がある、と思っている。人生を振り返れば、感謝しかない。
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