長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年4月1日水曜日
過去は変えられないが、未来は変えられる
いつも自室に来て、散歩したり、おしゃべりしたり、支えてくれている明子さんです。「ブログに載せても、いい」「いいですよ」。ホームの生活は寂しい。1人、自室に居て、話さない日もある。明子さんが来てくれるようになった。積極的に、「屋外を歩きましょう。青い空、見てごらん。笑いなさい。帰りは、ハイ、アクシュ」。沈んでいた心が、希望と、期待で、明るくなった。今はサクラの満開の時期です。サクラには思い出がある、と明子さん。昨年のサクラの花の前で、写真を撮った。その3ヵ月後、ご主人は亡くなられた。「写真を撮った場所のサクラを見に行きましょう」。ホームの許しを得て、車に乗せてもらって、短いドライブをおこなった。小学校の塀に、10数本の大きな木のサクラが満開です。今は亡きご主人の写真を撮った場所に、「立ってください」が、これです。明子さんの苦しみは大きかったが、乗り越えて、笑う人、奉仕する人になっている。「貯金ではなく、歩け、歩け、貯筋だよ」「過去は変えられないけど、未来は変えられる」「人生、リセットはできないけど、リスタートはできる」。いろんな書き物を残してくれる。これまでも日記に、時々、明子さんの名前をのせたので、どんな女性だろうと、興味をもった人も居たでしょう。ふしぎだなア。きょう、東京の女性から手紙が来た。(3月23日にも手紙を載せた女性です)。手紙の文面に、「・・・・ジッとしていられない⇒散歩⇒貯筋。桜が散り始めて、風情が増すことでしょう」とあった。
明子さんをおつかわしになった、主に、感謝申し上げます。
返信削除昨日の、苦しみの3つの意味と共に、
今の季節に最もふさわしいブログを拝読させていただきました。ありがとうございます。
こんにちは、明子さん。あなたが明るい笑顔の明子さんですね。長崎の桜は満開を過ぎてもう散っているのに驚いています。枝の桜、道に散り敷いた桜の花びら、そして明子さんの服の桜色が何とも良いですね。
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