長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2015年3月30日月曜日
「ウッ、ハ、ハ」。笑わない日もある。慰めの花に感謝
北海道の裕子さんから、真っ赤なバラが贈られてきました。タンスの上に飾って、眺めて、満足そうに、ニコッと笑いました。とても、いい感じでした。裕子さん、ありがとう。ニコッと笑ったが、声は出なかった。ホームにいると、1日のうちで、1回も声をあげて、「ウッ、ハ、ハ」と笑う時がない日もあります。そんなモンです。明子さんは、「笑いなさい。笑わないと、帰りません」と言います。実感です。★人間は、なぜ、笑うのか。赤ちゃんも、教えられないのに、笑う。笑いは好ましい。どうしたら、もっと笑えるでしょうか。笑いとは、何でしょうね。テレビで芸人が、動作や言葉で言っても、笑えるものじゃない。笑う神さまって、いるのだろうか。神さまは笑いはキライなのか。★ある修道士の部屋に入ると、十字架のキリスト像が裏側を向いている。「なんで、そんな置き方をするのか?」と聞くと、修道士さんは答えた。「十字架にかかった苦しみのキリストを、正面から見るのに、しのびない。子供は、父の背中を見る。キリストさまの背中を見て、自分の励みにしたい」と言うのだった。信仰とは、そういう小さな信念のなかにある、と思う。その修道士さんは既に故人になられた。★うちのバアチャンは、四旬節、悲しみの季節になると、「大きな声で笑うな」とか、「映画を見に行くな」とか、小さな犠牲を強いたことがあった。気持ちは、尊い気がする。北海道の裕子さん、ごめんね。いろんな連想をしたけれど、お花はそのまま、まだ飾っています。「ウッ、ハ、ハ」
真紅の見事なまでに大輪の薔薇です。
返信削除誓願50周年の記念ですね。
北海道の裕子さん、私たちも楽しませていただきました。
ありがとうございます。
明子さんにも助けられますね。
返信削除私も一日に一度も笑笑わない日もあります。
でもそれを指摘していただける明子さんがいらっしゃることはすごいことです。