飛び出せ、飛び出せ。日中、暖かくなるのを予測して、朝食のとき、出かけるのを、決めた。運転者と、2人で、2時間。早い。平戸の大橋に着いた。長崎から、平戸間のイメージは、遠い、遠ォーい、の感じだったが、案外、近いね、が感想だった。平戸島に入ってから、紐差(ひも・さし)の集落までが遠かった。農村が広がり、訪ねる目的の「川村アイ」さん宅が分からない。「どう、しよう」。教会の下に、駐在さんが居た。「教えてください。番地は分かります」。大きな地図帳を広げて、「ああ、分かりました」。地図を書いてくれた。田んぼが広がる道上に、3軒の家がある。「どれか?地図には、ない」。幸い、道行く女性に出会った。「真ん中の、おうちです」。庭に着くと、記憶がよみがえった。「ああ、ここだ、アイさん、来たよ」★1970年代、全国からの巡礼者を引率・ガイドを勤めて、この平戸を何十回となく、くまなく回った。お世話になった。度々訪ねるうちに、「小崎サン、来るばかりでなく、今度は、うちらを、長崎巡礼に連れて行ったください」。その願いから、紐差の教会婦人会の皆さんを、32人ほど長崎・外海へ案内した。記録から、1977年11月、名前も分かる。その中の1人が、アイさんだった。★以来、37年だよ。アイさんとは今なお、交流がつづいている。アイさん、90歳。そのお礼に伺ったわけです。息子さんのお嫁さん、孫さんたち、お会いして、喜びだった。「ああ、出て来て、よかったよ」。いつまでも、おゲンキでね。お米と、野菜をくださった。★この婦人会を長崎へ連れて行った想い出は、いつまでも忘れない。想い出と、アイさんのつながりと、合わせて何か記事を書けないか、そんな目論見(もくろみ)があったのです。写真、右端の中学生は、剣道を納めていると言った。「教会にも通うし、剣道もがんばる」
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