長崎のカトリック修道士。17歳の時、原爆を受けて、この道に入る。 生かされて来た数々の恵みの中で、今年の1月、最大の試練「すい臓がん」を告知された。 「みむねの・ままに」。孤独と苦痛に耐え得るチカラを日々、祈る。 毎日、日記を書き続けて13年。今、長崎市の病院・ホスピス病棟で暮らす。 追記 2021年4月15日 午後6時48分 帰天されました。享年93歳
2013年5月31日金曜日
ホタルの里に、イタリア料理店。淡いヒカリに酔いました
月曜日、トマのところに、入浴介護のヘルパーさんが来た。入浴中に、休みの日に家族で、ホタルを見に行ったと、教えた。そのことを修道院の食卓で、話すと、「え、ホタル、ねえ。懐かしいな」「行って見たいね」など意見が飛び交い、木曜日に、炊事のお手伝いさんがお休みを願っているので、この日の夜に見に行ってみよう、と実行しました。夕べの祈りを、きちんと果たします。ロザリオ、聖務の夕べの祈りを皆さんで唱えて、それから出発しました。クルマで、20分ほど走る。山手に入り、看板があった。「ホタルの里」。まだ明るいので、まだホタルは居ない。ちょうど、看板の前に、イタリア料理の店があるではないか。写真は今から、その店に入ろうとしている。イタリア料理は、ホンモノでした。イタリア留学や、滞在の体験がある者が大勢、居たので、皆さんは満足していただいた。食べるほどに、飲むほどに、あたりが暗くなってきた。お店の人の勧めで、「今が、見所の時間です」。30mほど降りると、橋があり、暗闇の中に、黄色く光る「ホタルだ」「おお、ここにも、ホタルだ」「居た、居た」と声を上げて、喜んだ。ホテルを見て、また満足した。参加者、8人。帰りのクルマの窓から、山手に光る家々の電灯が、ホタルの光に見えた。「ホタルの光、窓の明かりよ」。文化が進めば、ホタルの光も消えていく。悲しく思いながらも、9時には、帰宅した。
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